LP制作の相場とは?費用の内訳・価格帯別の特徴と依頼時の注意点を解説

公開日:2025/03/27 更新日:2025/07/30
  • Web制作

はじめに

LP(ランディングページ)の制作費用は、目的・制作範囲・求める成果によって大きく異なります。以下では、価格帯別にその特徴や対象となる企業、制作内容の傾向を解説します。

 

LP制作の相場と費用内訳

10万円以下のLP制作相場の特徴

・特徴:テンプレートを活用した簡易構成が中心。最短納期でのスピード納品を重視する傾向。

・対象:テストマーケティング段階のスタートアップ、小規模なキャンペーンなど。

・制作内容の傾向

    • テンプレートベースのデザイン
    • ライティングはクライアント側で用意するケースが多い
    • CTAやフォームなどの最低限の機能のみ

とりあえずLPを試したい、検証目的で必要最低限の構成を考えている方向け。

10〜30万円のLP制作相場の特徴

・特徴:シンプルなオリジナルデザインや一部テンプレート活用。CV導線の基本設計まで対応可能。

・対象:中小企業や個人事業主、初めてのLP制作を検討している事業者。

・制作内容の傾向

    • 要件に沿った簡易な構成案(ワイヤーフレーム)
    • 基本的なデザイン+簡易なライティング対応
    • お問い合わせフォームやCTA設置

 初めてのLP制作におすすめ。小規模でも成果を狙える構成を取りたい場合に適しています。

30〜60万円のLP制作相場の特徴

・特徴:戦略的な設計やオリジナルデザインを盛り込んだ「成果を狙うLP」が実現可能。

・対象:一定の集客・売上成果を求める中小企業、既存LPからのリニューアル検討層。

・制作内容の傾向

    • ターゲット設計/導線設計/コンテンツ設計
    • セールスライティング
    • スマホ最適化、UI/UXに配慮したデザイン
    • デザイン〜コーディング〜フォーム構築までワンストップ

 成果に直結するLPを作りたい企業に適した価格帯。企画と改善も視野に入れた提案が受けられます。

60万円以上の相場の特徴

・特徴:マーケティング視点での戦略設計から、クリエイティブ・改善施策までをフルサポート。

・対象:広告・集客を本格展開していく企業、大型商材や高単価商材を扱う事業者。

・制作内容の傾向

    • ペルソナ設計・競合調査
    • 撮影・動画制作
    • A/Bテスト、LPO(ランディングページ最適化)
    • SEO設計・広告運用連携
    • CMS導入や更新性まで対応

ブランド戦略を含めたLP活用を目指す企業、CPA(広告コスト)最適化を図る段階に最適です。

価格帯別の比較表

価格帯 特徴 対象 制作内容の傾向
10万〜30万円 テンプレート活用、最小構成 スタートアップ、検証目的 デザインは簡易、ライティングは含まれないことも
30万〜60万円 オリジナル構成、戦略的な設計 中小企業、一定の成果重視 導線設計・簡易ライティング・デザイン制作
60万円以上 フルオーダー型、マーケティング戦略含む 広告運用・ブランド戦略を重視する企業 ペルソナ設計・撮影・A/Bテスト支援まで含む

このように、価格帯ごとに得られる成果やサポート内容が異なります。

シーン別おすすめゾーン:

・初めてのLP制作・検証:10〜30万円帯

・成果を求める中小企業:30〜60万円帯

・広告効果を最大化したい企業:60万円以上が推奨

LP制作の費用は目的によって違う

なぜ価格に差が出るのか?

LP(ランディングページ)の制作費用は、依頼先や構成内容、制作目的によって大きく異なります。特に価格差を生む要因としては、以下の3つが挙げられます。

・制作体制(フリーランスか制作会社か)

・作業範囲(デザインのみか、ライティングや広告運用まで含むか)

・クオリティ(オリジナルデザインか、テンプレート活用か)

例えば、テンプレートを使用した1ページの簡易なLPは10万円以下で制作可能なケースもありますが、ブランディングや広告最適化を含むプロフェッショナルなLPでは、50万円を超えることも一般的です。特にマーケティング戦略やユーザー導線を重視する場合、その企画工数が加算されるため、見積金額に差が生まれるのです。

安い制作の落とし穴とは

「安くLPを作りたい」と考えるのは自然なことですが、費用を抑えるあまり品質や成果を犠牲にしてしまうケースは少なくありません。

代表的な落とし穴は以下の通りです。

・テンプレート利用により独自性が出せない

・コンバージョン重視の視点がなく成果が出にくい

・公開後の修正や保守が非対応(別料金)

特に注意したいのは、「制作のみ」で完結するケースです。LPはあくまで成果を生み出すための“導線”であり、ビジュアルやコピーだけでなく、ユーザー心理に沿ったストーリー構築がなければ効果は限定的です。安価な制作プランを選ぶ際には、どこまで含まれているのか、納品後に何が必要になるのかを明確に確認する必要があります。

成果につながるLPとは?

コンバージョン重視の設計

成果の出るLPに共通する特徴は、ユーザーの行動心理に沿った導線設計がなされていることです。ファーストビューのメッセージ、信頼性の担保(レビューや事例)、共感の構築(課題提示)からCTAまで、シームレスに構成されていることが求められます。

デザインと導線構成の重要性

LPのデザインは見た目だけではなく、「ユーザーの行動を促す仕掛け」としての役割があります。例えば:

・Z型/F型レイアウトによる視線誘導

・スクロールを誘導する要素の配置

・CTAボタンの色・配置の最適化

こうした工夫を通じて、直帰率の低下やCV率の向上が見込まれます。

コピーライティングの影響

言葉の力はCVに大きな影響を与えます。訴求軸が曖昧だったり、伝えたい内容が多すぎると、ユーザーは離脱してしまいます。適切な見出し設計、悩み→解決→証拠→行動という流れを意識したライティングが不可欠です。

ランディングページ制作後の運用改善の費用相場

ランディングページ(LP)は、公開して終わりではありません。効果を継続的に最大化するためには、ユーザー行動の分析や改善(=LPO:ランディングページ最適化)が欠かせません。

ここでは、LPO(Landing Page Optimization)の実施方法ごとに異なる費用感を紹介します。

LPOを自社で実施する場合の費用相場

自社でLPOを行う場合は、ツール費用や人件費が主なコストになります。

項目 費用の目安(月額) 内容
アクセス解析ツール(Google Analyticsなど) 無料〜数千円 ユーザー行動の可視化(GA4は無料)
ヒートマップツール 5,000円〜10,000円 スクロール率・クリック箇所の可視化
担当者の工数 月10〜30時間程度 分析・施策立案・反映作業など

LPOツールを導入する場合の費用相場

LPOに特化したツールを導入することで、ABテストやUI改善が容易になります。ツール費用は規模や機能によって大きく異なります。

ツール名(例) 費用の目安(月額) 主な特徴
KARTE(カルテ) 10万円〜 行動データ分析とパーソナライズが可能
Optimizely 約15万円〜 大規模ABテストにも対応、精度が高い
VWO(Visual Website Optimizer) 5万円〜 多機能でコストパフォーマンスが高い
Gyro-n LPO 3万円〜 フォーム改善やEFOにも対応

LPO代行に依頼する場合の費用相場

LPOの戦略立案から実装・検証までをプロに任せる場合、月額制のコンサルティング費用やスポット支援費がかかります。

プラン例 費用の目安 提供内容
スポット改善提案(1回) 10万〜30万円 ページ分析+改善レポート+1回の実装
月額型LPO支援(継続型) 20万〜50万円 分析・施策提案・ABテスト実施・レポート作成
フルパッケージ支援 50万円〜/月 戦略設計+LPO+広告改善含む統合支援
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制作前に知っておきたいこと

要件定義と目的の明確化

「誰に何を届け、どういう行動を促すのか」という目的を明確にしたうえで、LPの要件を洗い出しましょう。

・ターゲット属性の明確化

・商品・サービスの訴求ポイント

・成果とするアクション(資料請求、予約、購入など)

この初期設計が曖昧だと、成果の出ないLPになりがちです。

依頼先の選定と発注のポイント

LP制作は、外注先によって成果や対応範囲に大きな差があります。以下の観点で比較検討することが重要です:

項目 制作会社 フリーランス 自作
費用相場 30万〜100万円以上 10万〜50万円前後 ほぼ無料(自分の時間)
メリット 品質・安定性が高く、マーケ視点の提案も可能 コストが抑えられ、柔軟な対応が可能 学習効果があり、予算が不要
デメリット 費用が高め、やり取りに時間がかかる 品質にバラつきがある、保守体制が弱い 時間とスキルが必要、成果保証が難しい

また、見積もりには必ず「含まれる内容/含まれない内容」の確認を行いましょう。

なお、弊社ではテンプレート活用によるスピーディな対応から、戦略設計・A/Bテスト前提の構築まで、柔軟なプランをご提案可能です。はじめてのLP制作から本格的な改善施策まで、お気軽にご相談ください。

LP制作のノウハウや実績が充実しているか?

過去の制作実績が豊富で、CVに関する知見を持つパートナーは、ユーザー導線の最適化やデザイン設計にも長けています。

特に「似た商材」や「同業種」の制作実績がある場合は、ニーズを把握した提案が期待できるでしょう。成果事例や実際の改善実績も確認しておくと安心です。

制作会社の得意分野が自社の商材とマッチしているか?

会社ごとに得意な業界・LPタイプは異なります。たとえばBtoBに強い会社と、D2Cに強い会社では、構成やコピーの打ち出し方も変わってきます。

「誰向けに訴求するか」「どのような商材か」を軸に、得意ジャンルのマッチ度を見極めましょう。

担当者は信頼して任せられる人か?

契約相手が“誰か”は、プロジェクトの進行に大きく影響します。

レスポンスの早さや、言葉の理解度、課題への寄り添い方などを通じて、「ビジネスパートナーとして任せられるかどうか」を見極めましょう。

最終的には「人対人の信頼関係」が成功の鍵を握ります。

広告運用やSEOの知識を保有しているか?

LPは「作って終わり」ではありません。運用面での成果を重視する場合、広告やSEOに対する知見を持ったチームに依頼するのがベストです。

キーワード設計や広告出稿との連携、コンバージョン改善まで考慮した設計ができるかを確認しましょう。

制作後のサポートやコンサルティングは行ってくれるか?

公開後のABテストや内容改善、アクセス解析、レポート提供といった「運用フェーズの伴走支援」があるかどうかも重要です。

初期構築だけでなく、中長期的な成果創出を視野に入れるなら、保守・改善フェーズのサポート体制を確認しておきましょう。

費用対効果を最大化する選び方とは

LP制作においては、「安く済ませること」よりも「成果に直結する設計・構成」が最も重要です。

・テスト運用ができる柔軟な設計か

・広告運用やA/Bテストを前提としているか

・目的に沿った訴求軸・デザインがあるか

予算に応じて必要な要素を取捨選択し、成果を最大化する構成とチーム選定を行うことが、LP制作の成功につながります。

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