
目次
ラボ型開発の概要と背景
- ラボ型開発とは何か?
- なぜ注目されているのか?
ラボ型開発のメリット
- 柔軟な要件変更が可能
- コストの透明性と予算管理のしやすさ
- 専属チームによる高いコミットメント
ラボ型開発のデメリットと注意点
- 成果保証がない場合がある
- プロジェクトマネジメントの負担が増す
- チームとの信頼関係構築が不可欠
ラボ型開発の活用シーン
- スタートアップや新規事業開発
- 社内開発リソースの補完
- 海外拠点・オフショア開発との相性
ラボ型開発の導入ステップ
- パートナー選定と契約形態の確認
- チーム構成と業務範囲のすり合わせ
- 成果を出すための運用体制構築
まとめ:ラボ型開発を導入する際のポイント
ラボ型開発の概要と背景
ラボ型開発とは何か?
ラボ型開発とは、開発チームを一定期間専属で確保し、クライアントと密に連携しながらシステム開発やプロダクト開発を進める開発手法のひとつです。従来の受託開発とは異なり、仕様やタスクが固定されていない状態からスタートし、柔軟な変更や要件調整を可能とする特徴があります。特にアジャイル開発と親和性が高く、プロダクトの成長に合わせた開発が求められるプロジェクトに適しています。
ラボ型開発は、請負契約(受託開発)のように「成果物を納める契約」ではなく、リソースを時間単位で確保するという点で、SES(準委任)に近い一面もありますが、専属チーム体制やナレッジの蓄積という点で、より“パートナーシップ型”の開発手法といえます。
なぜ注目されているのか?
近年、ビジネスのスピードや変化が加速する中で、初期段階では明確な仕様を固めきれないプロジェクトが増加しています。そうした状況では、従来の請負型モデルでは柔軟性に欠け、開発効率や成果の最大化が難しいケースもあります。ラボ型開発は、必要なリソースを一定期間確保しながら、要件の変更や仕様の追加を前提とした運用が可能なため、スタートアップ企業や新規事業開発、DX推進プロジェクトなどでの活用が進んでいます。
ラボ型開発のメリット
柔軟な要件変更が可能
ラボ型開発では、固定の要件書に基づく開発ではなく、プロジェクト進行中に仕様を柔軟に調整できます。これにより、事業環境やユーザーの反応に応じた方向転換が可能となり、より実用的かつ市場ニーズに即したプロダクトを生み出すことができます。
コストの透明性と予算管理のしやすさ
一般的に、ラボ型開発は月額単位での費用体系が採用されます。稼働する人数や時間が明確であるため、予算の管理がしやすく、追加開発や仕様変更によって急激に費用が膨らむリスクを回避しやすいという利点があります。また、一定の予算内でのリソース調整が可能なため、経営計画と開発リソースの整合性もとりやすくなります。
専属チームによる高いコミットメント
契約期間中は同じ開発チームが継続的にプロジェクトを担当するため、ナレッジやプロジェクト背景の蓄積が進みやすくなります。担当者が都度変わるリスクも少なく、スムーズなコミュニケーションと高いコミットメントが期待できます。
ラボ型開発のデメリットと注意点
成果保証がない場合がある
ラボ型開発は、時間単位または月額ベースでの契約であるため、成果物の納品を保証しない契約形態になることもあります。クライアント側でタスク管理や開発指示を適切に行わなければ、期待する成果が得られないリスクもあるため、進行管理体制の整備が求められます。
プロジェクトマネジメントの負担が増す
要件が変動しやすく、開発の自由度が高い分、進捗や品質のコントロールが重要になります。特に、プロジェクトマネージャーやプロダクトオーナーの役割が明確でないと、開発チームが方向性を見失う可能性があるため、体制構築や定期的なレビュー体制の確立が不可欠です。
チームとの信頼関係構築が不可欠
専属チームとの関係構築が円滑に進まなければ、コミュニケーションの齟齬や期待値のズレが発生しやすくなります。チームメンバーのスキルやカルチャーとの相性も含めて、継続的な連携がとれる関係性づくりが重要です。
ラボ型開発の活用シーン
スタートアップや新規事業開発
短期間で市場投入が必要なスタートアップでは、仕様変更やピボットが頻繁に発生します。ラボ型開発であれば、スピーディかつ柔軟な対応が可能であり、初期リリースから改善までを一貫して進めやすくなります。
社内開発リソースの補完
既存の開発チームが他プロジェクトで手一杯な場合でも、ラボ型開発で外部チームを確保することで、開発スピードを落とさずに複数プロジェクトを並行して進行できます。期間限定のリソース確保手段としても有効です。
海外拠点・オフショア開発との相性
オフショアやニアショア開発においても、ラボ型のように固定チームを確保することで、品質やセキュリティ面のリスクを抑えつつ、コストを最適化した継続的な開発体制を構築することができます。
ラボ型開発の導入ステップ
以下は、ラボ型開発を導入する際の流れの簡易フローです。
パートナー選定 → 業務範囲のすり合わせ → チーム体制構築 → 開発開始 → 定期レビューと調整
このようなステップを踏むことで、円滑なスタートと成果につながりやすい運用体制を整えることが可能です。
パートナー選定と契約形態の確認
ラボ型開発の成功は、パートナー選びにかかっていると言っても過言ではありません。開発実績や対応体制、開発手法(アジャイルなど)に加え、セキュリティや知財管理の観点でも信頼できる企業を選ぶことが重要です。また、契約形態(成果物ベースか、時間報酬型か)の明示も必要です。
チーム構成と業務範囲のすり合わせ
エンジニアだけでなく、ディレクターやQA、デザイナーなど、必要な役割を明確にし、どの業務を誰が担当するかを初期段階で擦り合わせることが円滑な運用につながります。あわせて、タスク管理や情報共有のツール選定もこの段階で行います。
成果を出すための運用体制構築
定期的なレビュー会の開催やKPIの設定、スクラムの導入など、プロジェクト全体を推進するための体制づくりが鍵を握ります。また、トラブルや要件変更への柔軟な対応ができるよう、開発チームとの信頼関係を構築し続けることも重要です。
まとめ:ラボ型開発を導入する際のポイント
成功のカギは「柔軟性」と「信頼関係」
ラボ型開発は、変化に強い開発体制を構築するうえで非常に有効な手段です。ただし、その自由度の高さゆえに、プロジェクト管理やチームとの関係性に課題を抱えるケースも少なくありません。
- 柔軟な開発が求められるフェーズに適している
- 専属チームによる継続的な知見の蓄積が可能
- クライアント側のマネジメント能力が成果に直結する
弊社では、戦略立案〜チーム構成〜スクラム導入支援まで、一貫してラボ型開発体制の構築をご支援しています。ラボ型導入をご検討の際は、お気軽にご相談ください。
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Y's Blog 編集部