CMSおすすめランキング|無料から使える人気CMSを初心者向けに徹底解説

2025/06/19
  • Web制作

 

Webサイト運営に欠かせないCMS(コンテンツ管理システム)は、サイトの構築や更新を効率化する重要なツールです。初心者や中小企業の方にとっては、どのCMSを選べばよいか迷うことも多いでしょう。本記事では、CMSとは何かをわかりやすく解説し、無料で利用できるおすすめCMSを中心に比較しながらご紹介します。適切なCMS選びで、サイト運営の負担を軽減し、効果的な情報発信を実現しましょう。

CMSとは?基本の意味と役割

CMSの定義と歴史

CMS(Content Management System)とは、Webサイトに掲載するテキストや画像、動画などのコンテンツを、プログラミングの知識がなくても簡単に管理・更新できるシステムです。管理画面上での直感的な操作で、記事の投稿、ページの追加、画像の差し替えなどを実行できるため、HTMLやCSSといった専門知識を持たないユーザーでも扱いやすいのが特徴です。

CMSの始まりは1990年代後半、大手企業が独自に開発した高額なシステムでした。コンテンツを管理するニーズの高まりに応じて、2000年代にはオープンソース型のCMSが登場し、代表的な例としてWordPress(2003年リリース)、Joomla(2005年)、Drupal(2001年)などがあります。これらのCMSは世界中の開発者によって機能が拡張され、より手軽で多機能なWebサイト構築が可能となりました。

無料で使えるおすすめCMS一覧

WordPressの特徴とメリット

WordPressは、世界で最も利用されているオープンソース型CMSです。ブログ用途から企業のコーポレートサイト、さらにはECサイトやポートフォリオ、会員制サイトまで、幅広いジャンルに対応可能です。

WordPressの主な特徴は以下の通りです

  • 使いやすさ:初心者でも扱いやすいダッシュボードが用意されており、Microsoft Wordのような感覚で投稿や編集が可能です。
  • プラグインによる拡張性:SEO対策、セキュリティ強化、SNS連携、フォーム作成など、あらゆる機能をプラグインで簡単に追加できます。
  • 豊富なテーマ:公式・非公式を問わず、無料から有料まで数万点を超えるデザインテーマが提供されており、ブランドイメージに合った外観を短時間で構築できます。
  • 多言語対応:プラグインを使えば多言語サイトも構築可能で、海外展開を考える企業にも適しています。
  • コミュニティサポート:世界中のユーザーによって開発・支援されており、日本語の解説サイトやフォーラムも充実しています。

WordPressに標準搭載されたブロックエディター「Elementor」や「Gutenberg」などのページビルダーを使えば、コーディング不要で洗練されたデザインのWebページを作成可能です。

そのほか、無料で利用できるCMSとしては以下のような選択肢もあります。

  • Joomla:多言語対応が標準搭載されている古くからあるオープンソース。
  • Drupal:拡張性と柔軟性が高く、大規模開発向け。
  • Concrete5:編集機能が直感的で、運用初心者でも扱いやすい。
  • Netlify CMS:Jamstack構成に対応したGitベースCMSで、開発者フレンドリー。

無料CMSはコストを抑えてサイト運営を始めたい方にとって、有力な選択肢となります。

有料CMSと無料CMSの違い

機能面の比較

CMSは大きく分けて「無料のオープンソース型」と「有料の商用CMS型」が存在します。それぞれの特徴と違いを比較すると、以下のようになります。

無料CMS(例:WordPress)

  • 初期・月額コストが抑えられる:ライセンス費用は不要で、必要なのはサーバー代程度。
  • 機能拡張性が高い:プラグインによってSEO対策、フォーム作成、セキュリティ強化など多様な機能を追加可能。
  • カスタマイズ自由度が高い:HTML/CSS/PHPなどの知識があれば、レイアウト・動作ともに柔軟に変更できる。
  • セキュリティ対策は自己責任:脆弱性対応やバックアップ運用を自社で行う必要がある。
  • サポートはコミュニティベース:不明点はネット情報やフォーラム頼りで、トラブル時の対応はやや不安定。

有料CMS(例:Movable Type、Blue Monkey)

  • 導入・運用にコストがかかる:月額数万円〜、または初期導入費が必要な場合が多い。
  • 業務用途に特化した機能が標準搭載:ワークフロー管理、権限設定、多言語対応などがあらかじめ用意されている。
  • テンプレートベースの設計が主流:高い拡張性はないが、その分UI/UXが統一され、運用効率が良い。
  • セキュリティ対策はベンダーが対応:定期的なアップデートや脆弱性対応を自動で行ってくれる安心感がある。
  • 手厚いサポート体制:導入時の設計支援から、運用中のトラブルサポートまで、専任スタッフによる支援が受けられる。

有料CMSの代表例として挙げられるMovable Type(提供元:シックス・アパート)は、多くの日本企業で採用されており、企業向けの承認フローやアクセス管理に優れた設計がされています。一方、Blue Monkey(提供元:クラウドサーカス)は中堅企業に特化したCMSで、Web制作からマーケティングまでを一体化した機能構成が特長です。

一方、無料CMSのWordPressは世界的なシェアを誇るオープンソースCMSで、個人から中小企業まで幅広く利用されています。ただし、保守・セキュリティ管理には一定の知識や対応体制が必要です。

CMS別 機能・特徴比較表(横型)

CMS名 提供形態 導入費用 機能拡張性 カスタマイズ性 セキュリティ対応 サポート体制 特徴・用途例
WordPress オープンソース型 無料(サーバー代のみ) プラグインで柔軟に追加可能 非常に高い 自社での対策が必要 コミュニティベース 世界的に最も普及。個人〜中小企業向け。
Movable Type パッケージ型(有料) 初期数万円〜ライセンス費用あり 企業向け機能が標準搭載 中程度(テンプレート設計中心) ベンダーによる対応(高水準) 導入支援・保守あり 大企業・官公庁・報道機関などの実績多数。
Blue Monkey クラウド型(有料) 月額制(数万円〜) CMS+マーケ機能一体型 限定的(UI統一を重視) ベンダー対応(自動更新) 初期設計から運用まで支援あり 中堅企業・BtoBサイトに特化。
Joomla オープンソース型 無料(サーバー代のみ) 拡張機能あり 高い 自社管理が基本 コミュニティ中心 多言語対応標準。ポータルサイト向き。
Drupal オープンソース型 無料(開発・保守に工数必要) 非常に高い 非常に高い 自社での高度な対応が必要 コミュニティ+専門開発会社の支援あり 大規模開発に適したエンタープライズ向け。
Concrete5 オープンソース型 無料(拡張利用時は有償も) 中程度(パッケージ追加) 高い(直感的なUI) 自社対応が基本 開発者・ユーザーコミュニティあり 初心者でも扱いやすい。中小規模サイトに。
Netlify CMS Gitベース・オープンソース 無料(Netlifyでのホスティングも可能) 外部サービスと連携で拡張 高い(Jamstack設計向け) Gitと連動した独自構成 エンジニア主導の設計が必要 開発者向け。Jamstackとの相性が高い。


企業の規模・開発体制・運用方針に応じて、最適なCMSを選択することが重要です。特に、直感的な運用を求めるか、堅牢なセキュリティ・大規模設計を重視するかで選択肢は大きく変わってきます。

CMS選びのポイントと注意点

運用目的に合った選択

CMS選定は、単にコストや知名度だけでなく、Webサイトの「目的」「運用体制」「将来性」に応じた判断が必要です。以下の観点から比較・検討することをおすすめします。

  1. 更新頻度と編集体制
  • 日々の更新頻度が高い場合、誰でも使える直感的なUIのCMSが適しています。
  • 社内で複数人が関与する場合は、ワークフロー機能や承認機能の有無も要確認。
  1. 技術リソースの有無
  • 社内にエンジニアや制作担当者がいない場合、ノーコードまたはサポートの手厚いCMSが有効。
  • 逆に、技術チームが存在する場合は、自由にカスタマイズできるCMSのほうが柔軟な対応が可能です。
  1. コストとROI
  • スタートアップや個人事業主など、初期投資を抑えたい場合は無料CMSが理想的。
  • 一方で、大手企業ではCMSに投資することで長期的な管理コストを削減できるケースもあります。
  1. サイトの目的・規模感
  • 小規模なブログやメディア:WordPress、Jekyll
  • ECサイト:Shopify、BASE、WooCommerce(WordPress拡張)
  • 会員制サイトやイントラネット:Movable Type、PowerCMS
  • 多言語展開が必要なグローバルサイト:Drupal、WordPress + WPML

それぞれのCMSには得意・不得意があります。機能の多さだけでなく、運用者のスキルセット、社内体制、今後のビジネス展開も含めて選定することが、CMS活用の成功に直結します。

CMS導入後の運用と活用法

更新作業の効率化

CMSを導入することで、サイト更新の手間やスピードが大きく改善されます。ブラウザ上の管理画面から記事を作成・修正・公開でき、作業はコーディング不要。これにより、外部制作会社に毎回依頼する必要がなくなり、運営コストも抑えられます。

たとえば、以下のような活用が可能です

  • 社内ニュースの配信:営業部や広報部が直接ニュース投稿を行える
  • ランディングページの作成:マーケティング担当が自らキャンペーン用ページを作成
  • FAQ・お知らせの更新:カスタマーサポートが即時に情報反映

また、ユーザー権限設定承認ワークフローがあるCMSでは、「原稿作成→チェック→公開」といった流れをシステム内で完結でき、ガバナンスの効いた運用が可能です。

さらに、Google AnalyticsやSearch Consoleなどとの連携により、投稿した記事がどれくらい閲覧されたか、コンバージョンにつながったかを把握しやすくなります。CMSによっては、A/Bテストやヒートマップツールと統合することで、データドリブンな改善運用が可能です。

CMSは単なる「更新の道具」ではなく、マーケティング活動の中心基盤として、売上やブランド認知に貢献するポテンシャルを秘めています。

まとめ|自社に最適なCMSを選び、効率的なWeb運営を

CMSは、Webサイト運営における作業効率や品質向上に直結する重要なツールです。WordPressをはじめとする無料のオープンソース型CMSは、コストを抑えながらも柔軟なサイト運営を可能にする一方、Movable TypeやBlue Monkeyのような有料CMSは、サポートやセキュリティ面で安心感があります。

重要なのは、「自社のWebサイトに求める目的」「運用体制」「今後の拡張性」に応じて最適なCMSを選定することです。どんなに優れたCMSであっても、自社のニーズに合致していなければ、運用の負担やコスト増につながる可能性があります。

当社では、WordPressなどのCMS選定から導入・運用支援まで幅広く対応しています。自社に最適なCMSがわからない、運用に不安があるという方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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