こんにちは!Creative Div.のチャンです。
高校の選択科目では<美術・音楽・書道>あったうちの、何故か<音楽>を3年間選んでいたデザイナーです!
私たちY’sのCreative Div.では、アニメや漫画など二次元の世界がメインとなる作品に多く関わらせていただいています。
ポスター制作やパッケージ制作など、イラストを使用する制作物には、私たちからイラストのコンセプトやパース、レイアウトなどをご提案させていただくことがあります。
** Y’sが担当した作品の制作工程はサービスページよりご覧いただけます! **
ポスター制作編
webサイト制作編
さて、そこで浮かぶ疑問が1つ。
「提案用のイラストってどうしてるんだろう?」
そう思いませんか?
実はY’sには、イラストが描ける優秀なクリエイターたちがおります!
今回は、そんなクリエイターの中でも特にイラストが上手なたかたく先生に「パース(遠近法)を使って奥行きや立体感のあるイラストを描く方法」を教えていただいたので、その時の模様をお届けしたいと思います!
そもそも講座を開いてくれるたかたく先生ってどれぐらいのイラストが描けるの?
ということで、たかたく先生が関わった作品の一部をご紹介!
趣味で自作の漫画を描いたりもしているとのこと…!
そんなたかたく先生に講座を開いてもらえるとは、かなり期待が大きいですね!
たかたく先生による、お絵描き講座<パース編>ということで、手元にあるiPadを使って実際に描きながらレクチャーしていただきました。
講義の板書がこちら
そもそも、人が絵から奥行きや立体感を感じるのはなぜでしょうか?
人の目は、遠くのものは小さく、近くのものは大きく映るようにできています。パースは、この見え方の性質を絵に取り入れることで、平面だけど奥行きを持っているように錯覚させているのです。
ただし、より「それらしく」見せるためには、もう少し工夫が必要になります。
そこで今回教えていただいたのが、下記のパースの3つの技法です!
・1点透視法
・2点透視法
・3点透視法
それではここからは、たかたく先生に解説いただきながら1つ1つを見ていきましょう。
たかたく解説:
1点透視法は、パースの最も基本となる技法です。
何もない真っ平らな場所で、目の前に人が1人立っているとします。その人が自分からまっすぐ歩いて離れて行くと、だんだんと姿が小さくなっていきますよね。そして最後には地平線に豆粒のように小さく消えて行きます。この消えた点を「消失点」といいます。
1点透視法はその名の通り、「消失点」を1点だけ設定する技法です。
消失点から放射状に補助線を伸ばし、その補助線に沿ってモノを並べていくと、自分の真正面に広がる「奥行きある世界」を正しく表現することができます。
特にこの技法が力を発揮するのが「大通りの風景」です。
消失線から伸びた線に沿って建物を並べるだけで、街並みが遠くまで続いていく様子を再現することができます!
パースを描く上で注意したいのが、画面の中で目線の高さがどこに来るか?です。これを決めないと、モノの高さが狂って見える原因になります。
これを防ぐためには、消失点の位置に真っ直ぐ横に線を引くと良いです。
消失点は必ず目線の真っ直ぐ先の真正面にできるため、周囲を水平にぐるっと見渡した時に視線が移動した軌跡はそのまま地平線になります。
つまり、地平線の高さはイコール自分(絵を見ている人)の目線と同じ高さになるのです。
自分の目線より低い位置のものは必ず地平線の下に、高い位置のものは地平線の上に描くとモノの高さや位置を正しく表現することができます。
たかたく解説:
1点透視法は目の前にまっすぐ続く空間を描くのに適していましたが、
室内空間や、左右に広がる空間、モノを立体的に描く際に使うのが「2点透視法」です。
その名の通り、消失点を2点設定する技法です。
例えば、部屋の中を見たときに、左を向けば左側の壁に向かう空間の奥行き、右を向けば右側の壁に向かう空間の奥行きがあると思います。この2つの方向にそれぞれ消失点を設定すると、そこから引いた補助線で空間やそこに置かれたモノを立体的に捉えることができます。
たかたく解説:
2点透視法を使うと、立体的にモノを捉えることができましたが、もしも描きたいものが高層ビルのように極端に高さのあるものだったとしたら?
地面から見上げたら、屋上の辺りはかなり遠くに見えるはずです。遠くに見えるということは小さく見えるということ。つまり、高さのあるものを極端に見上げたり、見下ろすアングルでは高さ方向ににもう一つ消失点を設定する必要が出てきます。
これが最後の技法、「3点透視法」です!ここまで駆使することができたら、パースマスターと言っても過言ではないでしょう。
これらの技法は、あくまで目で見えている風景を正しく再現するためのガイドです。正しいルールでパースを描くことで正しい奥行き感を表現することができますが、イラストの魅力は、あえてルールを誇張することで、現実以上に奥行きや立体感、迫力を演出できることにあります。
みなさんもぜひ、パースをうまく使いこなして表現の幅を広げてみてください!
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今回はパース編ということでここまで!
お絵描き講座はこの先も人物編(仮)なども予定しているとのことで楽しみです。
さてさて、受講した皆さんは教えてもらった内容をしっかり理解できたのでしょうか?!
Creative Div.のクレドの1つに「インプットとアウトプットを積極的に行なっていこう」という内容があります。
さあ、それではインプットしたものを思う存分、発揮していただきましょう!!
お題としてCreative Div.メンバーの4人に描いていただいたのは、Y’sの入り口にどどんと構える壁一面の本棚です!
仕上がりや、いかに……?
今年新卒入社した男性デザイナーです。現在本人も大好きな作品、ワンパンマンのパッケージデザインを担当中。
ファン太コメント:
補助線めっちゃ引いたのに完成形だと全く伝わらない。萎える。
「なんか、ファンタグレープ飲んでそうだから」という意味不明な理由でファン太というあだ名になった新進気鋭の新卒デザイナーは、コメントからもクオリティへのこだわりを見せつけてきますねえ。いいぞいいぞ!
MODEL Debut #nicolaや同居人はひざ、時々、頭のうえ。を担当している女性デザイナーです。
BELLコメント:
完璧に…いや…だいたい…そこそこ…たぶん……習得したイラストです。
パースという言葉はワタシのためにあるといっても過言ではないでしょう。
モノローグなのでしょうか!「…」が多い!間をもたせて読んでいる人に想像させるテクニック。自信満々のイラストはこちら!
記憶に残る入社1週間レポートを執筆いただきました、ご存知webディレクターのかまくらさんです。
かまくらコメント:
絵描きの根性で、定規アリ、定規ナシの二枚を描きました!力作を見てください。
コメントから絵描きとしてのプライドが溢れ出ていますね!定規あり・なし、と自分でハードルを高めていく挑戦的な姿勢に頭が下がります…!
以前CSSグラデーションについて執筆いただきました。最近の趣味は映画を見ること!の男性エンジニアです。
ちょっくんコメント:
かぁーっ!怖い!才能が!自分の! ねぇ聞いて? 怖いの!才能が!
あーっと、かなり調子に乗っているー!
※普段は真面目な人なので、相当無理していますね!
さあ、ちょっくんはどんなイラストを描いてくれたのでしょうか?!
力作揃いの本棚が集まりましたね。
誰が一番上手に描けているでしょうか?
職種に関係なく、お絵描き講座の内容がしっかり生かされている感じがしますね!
優勝者には特に景品などありませんが、ブログへの掲載を快諾していただいた、その有志に感謝いたします!!
現在Creative Div.では月に数回、積極的に社内勉強会を開催しています。
その内容は様々で、担当した案件から振り返る技術共有や、ツールの使い方の共有、マーケに関する勉強会など盛りだくさんです!
そんな多種多様な勉強会の中でも、今回のお絵描き講座は特殊な勉強会ではありますが、社内で絵を描くスキルを生かして活躍しているメンバーから具体的な技術の共有を受ける機会はとても貴重だと感じました。
現在Y’sでは下記の職種を積極的に採用中です。
Y’sに興味をもっていただけた方はお気軽にご連絡ください。
以上、第3回勉強会レポートでした。
次回の勉強会レポートもお楽しみに!